エボラ出血熱に対する未承認薬の効き目や副作用は?Zmappとファビピラビル

 

エボラ出血熱が、アフリカに猛威を振っている中
その進行を阻止すべく、「未承認薬」の本格的な投与が
検討されているみたいです。

実際、1000人以上もの死者を出し、感染している人は数えるだけで
1800人以上を超えているのですから、そのすさまじさが
うかがえます・・・。

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これを緊急事態だと警告を発した世界保健機構(WHO)は
「開発段階の薬を投与することは倫理的である」との見解で、
これ以上の感染拡大を防ぐためのやむを得ない手段であるのは
たしかのようです;

では、実際に投与予定の薬とはいったいどのようなものなのでしょうか?

今回は、こういった疑問や薬の「副作用」について
まとめてみました!

それでは、早速いってみましょう。

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未承認薬Zmappとは?

 

エボラの関連ニュースで度々聞く「ZMapp(ジー・マップ)」とは
どのような薬なのでしょうか?

調べてみたところ、ZMappにはタバコの葉の中で作られる
3種類のヒト化モノクローナル抗体を混合した抗エボラウィルス薬
なのだそうです。wikiより

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ヒト化モノクローナル抗体っていうのは、
人の抗体にラットやモルモットの「モノクローナル抗体」をほんの少し混ぜた
ハイブリット抗体をいうのですが、これは人に投与した際に
体内の免疫系によって破壊されるリスクが少ないです。

簡単に言うと「体に比較的なじみやすい抗体」だと思ってください。

新たに開発された試験薬というのは、効果や副作用などを調べるために
何度も何度も、臨床実験を行うのですがこのZMappはまだ人への
臨床実験を終えていない状態だったそうです。

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今回のエボラ出血熱の感染拡大を防ぐために一番最初に用いられたのが
このZMappですが、2人のアメリカ人医療従事者に投与したところ
二人とも回復を始めたそうですが、一方で
同じ薬を投与されたスペイン人神父はその後、死亡しています。

この事実から、「確実に治る」と断言できないものの
助かる望みもあるかもしれませんね。

今後は、おそらく投与された二人のアメリカ人医療従事者への
薬に対する副作用があるのか、慎重に検査されることでしょう。

ちなみに、今のZMappを含めたいくつかの未承認薬は少量を
製造するのにも多くの時間がかかるため、投与される人々
にはある程度の「優先順位」が生まれてきそうです・・・。

それについては、また後程お話しさせていただきます。

 

富士フイルムのファビピラビルとは?

 

ZMappが期待されている中、一方で日本の「富士フィルム」が開発していた
ファビピラビルという抗インフルエンザ薬がエボラに効く可能性がある
ことから、注目を集めています。

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何故、インフルエンザに効果がある薬がエボラにも効果が期待されているので
しょうか?

それはウィルスの持つゲノムが関係しているみたいです。

ウィルスにはDNAをゲノムとする「DNAウィルス」と、RNAをゲノムとする
「RNAウィルス」があるのですが、今回富士フイルムが開発していた
抗インフルエンザ薬はこの「RNAウィルス」をやっつけてくれる薬だったのです。

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そしてそのRNAウィルスの中には「エボラウィルス」も含まれているため
このファビピラビルという薬が
「エボラにも効果があるかもしれない!」
と注目されています。

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動物実験では効果があったようですが、現段階での人へのエボラに対する
臨床実験はまだ行われていないので、これも「ZMapp」同様に効果の方は
不安なところです。

ちなみに、このファビピラビルが本当に効果が認められた場合
「RNAウィルス」の大半に効果が期待されています。

ラッサウィルス、ノロウィルス、SARSウィルス、風疹、麻疹、
ポリオウィルス、黄熱、デング熱、C型肝炎、狂犬病、など
感染すると死亡率が非常に高いウィルスにも有効と考えられます。

 

未承認薬はリスクがあまりにも大きい?

 

今回期待されているエボラ出血熱に対するいくつかの未承認薬の使用
には大きなリスクが伴ってきます。

どんなリスクなのか?

それは、「エボラウィルスに耐性がつく恐れ」です。

インフルエンザウィルスを例に挙げてみると、
毎年猛威を振っているこのウィルスですが、「鳥インフルエンザ」などの
新種が時々生まれます。

ウィルスも生き物なので、自分たちを攻撃してくるものや
環境の変化によって、身を守るために形を変えて耐性を付けたりします。

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薬で攻撃された場合は、薬に対する耐性を付ける可能性がある為、
本来効き目のある薬が、耐性のある「新種」には全く効かない、
なんてこともあり得ます。

そしれ、それはエボラウィルスも同様で、今回の未承認薬投与によって
耐性のある「エボラウィルス」が生まれてしまう可能性がある為、
せっかくの薬がまた一から作り直し、なんてことも考えられます。

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また、未承認薬には今回のエボラ流行を食い止める力はあまり期待できません。

なぜなら、薬の製造に多くの時間がかかるため、
用意できる薬の数が非常に少ないからです。

そして、多くのリスクをはらんだ少量の未承認薬には投与される優先順位が
ついてしまうのが現状です。

 

未承認薬の優先順位

 

初めて未承認薬が投与されたのがアメリカ人医療従事者でわかるように
このまま、未承認薬が大々的に使用されたとしても、それは
現地で感染してしまった「医者」に真っ先に投与されるはずです。

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なぜなら、現地で治療を続けている医者がいなくなってしまっては
エボラを食い止めきれなくなってしまう為、優先して医療スタッフへの
投与が考えられます。

投与する、といっても薬に対するしっかりとした説明、確認、対象者の
自由意思に基づいた互いの合意の上で投与します。

これをインフォームドコンセントというのですが、これを
行って合意を得ない限り、未承認薬を投与することは出来ません。

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なので、たとえ未承認薬に効果があったとしても、
エボラ患者を治療して感染者を減らしていくという考え方は難しいです。

今回のエボラ流行では未承認薬を頼らざるをえない状況ですが、
このままどのように収束していくのか非常に不安なところです。

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