アメリカの疾病対策センターが西アフリカの「エボラ出血熱」による
患者急増の為、警戒を最高レベルに引き上げました。
この西アフリカで猛威を振っている「エボラ出血熱」ですが、
史上最悪となる感染者数と死者数だといわれています。
では、この「エボラ出血熱」とはどんな病気なのでしょうか?
私たちが住んでいる日本には影響はあるのでしょうか?
ちょっと気になったので調べてみました。
また、日本企業が開発していた治験薬がエボラに
効果が期待されているのでそこも詳しく見ていきたいと思います!
では、早速いってみましょう。
エボラ出血熱とは
エボラ出血熱は、「エボラウィルス」とよばれるウィルスに感染することで
発病します。
エボラという名前は発病者の地域にある「エボラ川」から命名されています。
潜伏期間は7日ほどで、発病すると50~90%の確率で死に至り、
生き残ったとしても、脳障害や失明、失聴などの重い後遺症が残るみたいです。
どんな症状なのか?というと
急な発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛に始まり
そのまま進行していくと体の外側、内側ありとあらゆる所から出血がみられ
死んでしまいます・・・・・・。
そのあまりにも恐ろしい症状から映画「アウトブレイク」劇中に登場する
ウィルスのモチーフにもされました。
このエボラウィルスは体内に数個でも侵入してしまうと発症してしまうという
なんとも、凶悪なやつなのです!
ちなみに人を発症させる菌の数が50個ほどと呼ばれていた腸管出血性大腸菌
(O157とか)と比べてみてもその差は歴然。
エボラウィルスは体内に入ってしまったら、本当にヤバいみたいですね;
では、そもそも何故、人はこのウィルスに感染してしまったのでしょうか?
コウモリが原因?
一説によると、エボラウィルスの自然宿主と考えられている「コウモリ」を
人が食べてしまったことで感染してしまったのではないか?
という「食用コウモリ説」があります。
コウモリって食べれるんかい!と突っ込みを入れたいところですが
現地では食材として売られていたみたいです。
そのほかに、感染者が多く出た村では「猿の燻製」を食べる習慣が
あったみたいで、これも感染原因なのでは?と言われています。
コウモリに猿、日本ではほとんど食べないものですからこういった
動物からの感染は極めて低そうです^^;
しかし、感染者の血液や体液を浴びてしまうと感染してしまうので
今回ニュースになっている西アフリカで起こった感染被害のほとんどは
「飛沫感染」などの人から人への感染です。
注射器や手袋の不足により、患者の血液や体液を浴びて感染してしまう
ケースがあり、医療設備が整っていないところで今回の感染が起こって
しまったために多くの死者が出てしまった、と考えられています。
エボラウィルスは空気感染をしないので、感染者に近づかなければ感染リスクは
抑えられるみたいです。
また、アルコール消毒や石鹸による消毒で簡単に死んでしまうウィルスなので
予防は以外と簡単。
裏を返せば、発展途上の国でこの「エボラウィルス」に襲われてしまうと他国からの
援助なしではやっていけない状態といえるでしょう・・・・・・。
そしてこのウィルスにはワクチンが存在しない為、感染を防ぐ以外に対策がなかったのですが
近年、医療の研究が進んだ事により、エボラに対する効き目のありそうな試験薬が
いくつか作られていたみたいです。
今回の西アフリカの感染被害でこの「試験薬」が一気に注目を集めるようになりました。
ワクチンがあるの?
現在、効果が確認されているのが「Zmapp」と呼ばれる
米バイオテクノロジー企業が開発した実験薬です。
西アフリカで米国人医師2名がエボラ出血熱を発症し、
この実験薬を投与したところ、回復したそうです。
2名のうち1名は発症から9日目に「Zmapp」を投与され、
その1時間後には呼吸が楽になり、発疹が消え始め、翌日には
一人でシャワーを浴びられる状態にまで回復しました。
また、もう1人の方はというと
一本目の投与では効果が見られなかったのですが、2本目の投与で
徐々に回復している報告がされています。
出典:slashdot
この会社以外にも日本の「富士フィルム」がインフルエンザウィルスの試験薬
として開発していた「ファビピラビル」という薬が注目を集めています。
ただ、どちらの薬も未知な部分が多くあるので、あまり大きな期待は
出来ないのかもしれません。
が、現地の人たちにとっては「特効薬」という希望として、待ち望んでいるのかも
しれませんね。
ZMapp ファビピラビルについてはこちらも
「Zmapp」サイコー
てゆうか、手洗いすれOK